絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

「わかったよ、じゃあ勝手に自分の良いように想像することにする」

上杉さんは立ち上がり、キッチンへ向かう。彼の様子を窺うと、珈琲を淹れている様子。

「麻衣子、砂糖とミルクは入れる?」

「あ、はいすみません」

「了解」

そう言うとカップを両手に持ち戻ってくると、また私にピタリと寄り添う。

「はい、どうぞ」

「……ありがとうございます」

肩と肩が触れる距離間に、そわそわして落ち着かない。

「せっかくだし、もう少し話をしない? 麻衣子との話は尽きなくて楽しいから」

それは私も同じ。上杉さんと仕事の話をするのがすごく楽しい。

「……はい」

それから私たちは時間も忘れ、夜通し色々な話をした。両親との間にあったことも忘れるほど夢中になって――。


ピピピ……ッと規則正しいアラーム音が聞こえてきて、重たい瞼を開く。

「んっ……」

視線が定まらず、目をゴシゴシと擦る。すると次第に鮮明に見えてきた見覚えのない景色に目を見開いた。