絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

思ったことを素直に伝えると、彼は珍しく頬をほんのり赤く染めた。

「なんか照れるな。麻衣子に褒められると」

目を泳がせて口元を覆う姿に、目を見張る。でもなんだろう、この気持ちは。可愛い。

彼に対して新たな気持ちを抱いていると、上杉さんは手にしていた他の施設のパンフレットを見つめた。

「麻衣子を好きになった理由のひとつに、同じ夢を追いかけているからって言ったのを覚えているか?」

「……はい」

もちろん覚えている。
すると彼はゆっくりと私と目を合わせる。

「麻衣子は施設をつくる仕事に携わりたいんだよな?」

「……はい、そうです」

だから上杉不動産に入社したんだ。

「まだ父さんには言っていないけど俺……いずれは、独立したいと考えているんだ」

「独立って……別に会社を立ち上げるってことですか?」

予想だにしない話に、思わず聞き返してしまった。

それはつまり、上杉不動産を継がないってこと?

混乱する私に、上杉さんは将来の夢を話してくれた。