絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

背後にあるソファに寄りかかり、彼はテーブルの上にあったパンフレットを手に取る。

「これも見てよ。うちと同じ不動産会社が経営する施設なんだ」

「……はい」

ドキドキしながら彼が手にしているパンフレットに目を通す。

するとそこには先ほど同様、同業者として参考にしたい施設の特徴ばかりが記載されていて、気づいたらまた上杉さんと意見を交わしては楽しんでいる自分がいた。

「すごいな、麻衣子。しっかり勉強しているじゃないか」

「いいえ、そんな……。私より上杉さんの方がすごいですよ。さっき参考書を見ちゃったんですけど、福祉住環境コーディネーターの資格を取るんですか?」

気になって尋ねると、彼は言いにくそうに話してくれた。

「あぁ。ひとつくらい資格を保持しておきたくてな。……二級が取れたら一級にもチャレンジするつもりだ」

やっぱりそうだったんだ。

「すごいですね、仕事の合間を縫って勉強して、更に資格まで取るなんて」

私は随分と彼のことを誤解していたようだ。上辺だけを見て判断していた自分が恥ずかしくなるほどに。