絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

上杉さんが見せてくれたグループホームは、一般家庭に近い造りとなっており、畳の部屋まで完備されていた。
それに庭先では畑や花壇があり、利用者が実際に農作物を作り、花を育てているようだ。

「すごいですね、施設というより自宅に近い造りになってる」

「だろ? いいよな、こういうタイプの施設も。自宅に近い生活を送ることで、混乱することも少なそうだし」

「そうですね。……それに防犯面も徹底していますね」

「あぁ、参考にしたいところばかりだ」

いつの間にか空いていた距離は埋まっていて、ふたりともパソコン画面に目が釘付けになっていた。

それに気づいたのは至近距離で目が合った時。
あまりの近さに微動だにできなくなること数秒。慌てて離れた。

すると彼は面白くなさそうに顔をしかめる。

「そんなに思いっきり離れることないだろ? なにもしないって言っているのに、傷つくんだけど」

そう言いながら上杉さんは私との距離を縮めた。再び近づいた距離に戸惑いを隠せない。