絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

うーん……と唸っていると、お風呂から上がった上杉さんが戻ってきた。

「なにか面白いものでもあった?」

そう言いながら彼はキッチンへ向かい、冷蔵庫の中からミネラルウォーターを手に取り、こちらに来た。

「すみません、勝手に見て」

「いや、好きに見て構わないよ」

そう言って笑う彼の姿に視線が釘づけになる。
お風呂上がりだから当然だけど、いつも綺麗にセットされている髪が下りているから。
髪を下ろすとちょっと別人みたいでドキドキする。

そんな私の胸の内を知る由もない彼は、ミネラルウォーターを飲みながら私が手にしていた資料を覗き込んだ。

「これを読んでいたのか。建築法は色々と細かいからな、頭が痛くなるだろ?」

「えっと……はい」

正直に答えると上杉さんは苦笑い。

テーブルを埋め尽くしている書類を整理しながら彼も言う。

「実は俺も。最初はまったく頭に入ってこなかったし、少し勉強しただけですぐギブアップしていたよ」

テーブルを整理し終えると、上杉さんは腰を下ろし、パソコンを起動させた。