絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

そのままリビングへ向かうと、テーブルの上にはパソコンや参考書に書類で埋まっていた。

なんの参考書だろ。付箋がいっぱい貼ってある。
上杉さん、私に見られて困るものはないって言っていたし、見ても大丈夫だよね。

手に取り表紙を見ると、福祉住環境コーディネーター二級の問題集だった。

「え……これって……」

もしかして上杉さん、受験するのかな。

パラパラとページを捲ると、使い込んでいる感じ。参考書を手にしたままテーブルに上にある資料を見ると、福祉施設に関するものばかり。

私は専門学校で二年間、みっちり介護について学んできた。もちろん日々変化する介護制度などは、チェックして勉強している。

でも上杉さんは、すべて一から独学で学んでいるんだよね。

部屋の中を見回すと、リビングの一角に本棚がある。並べられている本を見ると、すべて福祉や建築、経営など仕事に関わる資料や雑誌ばかり。

福祉のことだけじゃない、経営や建築すべての分野の勉強をしているんだ。
とても努力家な人――。

手に取り、色々な資料や雑誌に目を通すものの、正直専門外のことはなかなか頭に入ってこない。

上杉さん、これを全部覚えているのかな。