絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

私の返事を聞く前に上着を脱いだ彼にギョッとなり、慌てて手で顔を覆った。

「私が出ていくまで、脱がないでください!!」

すぐに背を向ける。

「別にいいだろ? 上ぐらい」

「だめです! もう、すぐ出ますから待っててください」

急いで浴室から出ようとすると、背後から腕が伸びてきて彼はドアを閉めた。

「えっ……」

ドアと上杉さんに挟まれ、ゆっくりと後ろを見ると上半身裸の彼が白い歯を覗かせた。

「せっかく一緒に暮らすんだ。このまま一緒に入るか?」

「な……に言って……! 私はもう入りましたから!」

顔を熱くさせて抗議をする。だけど上杉さんは引き下がらない。

「いいじゃん、もう一回入っても」

「よくありません!!」

大きな声で言うと、上杉さんは「ブハッ」と噴き出し、お腹を抱えて笑い出した。

「アハハッ! 冗談だよ、さっきも言っただろ? なにもしないって。それなのに麻衣子は一々真に受けて……本当に可愛いな」

笑いながら言う彼に、顔だけではなく身体中の熱が上昇していく。

恥ずかしいやら悔しいやら……。沸々と怒りがこみ上げてくる。