絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~

きっともう少ししたらお母さんの気持ちを汲み取って、お父さんにも「仕事のことは、少し考えたらどうだ?」って言われそう。

それにふたりともあんまりだ。上杉さんのことをどう思っているの?
簡単に気持ちが揺れるような人だと思っているのだろうか。

これ以上お母さんの話を聞きたくなくて、叫ぶように言った。

「上杉さんのこと、なにも知らないくせに、勝手なことを言わないで!」

和やかな空気の店内が、一瞬にして静まり返る。

だけど沸き起こる怒りは収まりそうにない。

「もう心配されるほど私は子供じゃない。仕事も結婚も未来も全部私のものだから。……勝手なことばかり言わないで」

思うがまま口から出た乱暴な言葉と共に、涙が零れ落ちた。

すべて私の本音。もう私は子供じゃない。それに未来なんてどうなるか誰にもわからないじゃない。

例えこの先、上杉さんと結婚してふたりの言う通りにして仕事を辞めたって、彼の気持ちが変わらない保証なんてどこにもない。

それ以前にきっと彼なら、私が仕事を辞めることを望んだりしないはずだもの。