誰かを好きになったことも、お付き合いをしたこともあるはず。そうやって出会いと別れを繰り返してきた。
私もその過程の中のひとりになることは、十分あり得る。
そこまで思いが巡ってやっと気づく。どうしてこうも頑なに彼への想いを認めたくなかったのかを。
私、怖いんだ。誰かを好きになって、好きになっても気持ちが離れてしまうかもしれないことが。
出会いと別れを繰り返して人は強くなっているというのに、私は怖いんだ。
大人になっても失恋する恐怖に怯えているなんて……。
情けない思いでいっぱいになる。
すると優しい声が掛けられた。
「もっと自分に自信を持ちなさい」
そう言うと敏夫さんは私の手を強く握りしめた。
「麻衣子ちゃんが不安に思う気持ちもわかる。岳人は少々、女性関係でもやんちゃをしていたようだからね。……だけどどうでもいい相手だったら両親に頼んで見合いの席を設けてもらったり、一生懸命になったりしないと思わないかい?」
「それは……」
言葉を詰まらせた私に、敏夫さんは目を細めた。
私もその過程の中のひとりになることは、十分あり得る。
そこまで思いが巡ってやっと気づく。どうしてこうも頑なに彼への想いを認めたくなかったのかを。
私、怖いんだ。誰かを好きになって、好きになっても気持ちが離れてしまうかもしれないことが。
出会いと別れを繰り返して人は強くなっているというのに、私は怖いんだ。
大人になっても失恋する恐怖に怯えているなんて……。
情けない思いでいっぱいになる。
すると優しい声が掛けられた。
「もっと自分に自信を持ちなさい」
そう言うと敏夫さんは私の手を強く握りしめた。
「麻衣子ちゃんが不安に思う気持ちもわかる。岳人は少々、女性関係でもやんちゃをしていたようだからね。……だけどどうでもいい相手だったら両親に頼んで見合いの席を設けてもらったり、一生懸命になったりしないと思わないかい?」
「それは……」
言葉を詰まらせた私に、敏夫さんは目を細めた。



