ーガチャっ
「美羽、起きなさい」
そういったお母さんの声で目が覚めた
あれ、もう朝か、
そう思った矢先に襲ってくる頭痛
窓から差し込む日差しにウンザリしそうになる
こんなに快晴でも私の心は曇り空のまま
「おかあさぁん、薬ちょうだい…」
リビングに行くとそこにはいつもはいない父の姿が
「美羽おはよう。」
「あ、おはよう、今日は遅いんだね」
「今日はこの前の土日の代休なのよ、ね、あなた」
と、母が答えた
「そっか。あ、薬ちょうだい」
「あら、本当大丈夫?今日は学校休んで病院に行ったら?」
そう言いながら薬を渡してくれた
「うーん、まあそうなんだけど、どうせ今日検診の日だからその時にショージに言ってみるよ」
「それがいいわ、それと、ジョージって呼び捨てしないのよ?」
「はーい」
朝ごはんは食べない人だから制服にだけ着替える

