生徒の味方、川柳同好会!

「そうだな……そうだ。明日、頭髪服装検査あるからな。忘れるなよ」

「……忘れてた」

この学校では、数ヶ月に1回のペースで頭髪服装検査がある。何でこんなに多いのかって?

それはね、この学校は身だしなみには厳しいからだよ。

「ねぇ、何で前髪が少し目にかかっているだけでダメなの?それに、女子の髪を縛るゴムも指定すんなよ……」

俺は、前から俺自身が思っていたことを山田先生に言った。山田先生は「そう言う決まりだから」と笑う。

「厳しすぎでしょ」

「仕方ないだろ」

このやり取りが数回続く。俺は「…で、内容はこれだけ?」と聞くと、山田先生は「そうだ」と言ってうなずいた。

「そう…また明日ね」

俺は生徒指導室を出ると、部室へと向かって歩いた。