『それは、無理です。
青井莉緒さんの運命の人と近付ける為に存在します。
青井莉緒さんが無視しても何度も現れます。
恋愛には、必要な事は、満載あります。
恋愛したくないと思っても恋する魔法があります。
気付かないフリをしてる青井莉緒さんに私の教えを従って頂きますから』



馬鹿らしい画面が消えて電源消す画面に変わった。


定時が6時だからどれぐらい仕事してたのだろうと腕時計で時間を見たら10時。


4時間、残業してた事になるなぁと思いながらトートバッグを持って、広々とした部所を後にして、エレベータに乗り込んだ。



莉緒は、その時、何も気付かなかった。


気付く筈もない。


キューピッドが現れた理由と振り回されるとは。