先輩彼氏✕後輩彼女

「あ、言い忘れてた。」

「へ?なに??」

「今日の葉菜も
めちゃくちゃ可愛いわ。」

ズッキューン!!

急にそんなこと言われたら照れるよ!

「わざわざ髪巻いたりして
俺のため??」

「そうだよっ。」

素直に答えると
繋いでいた手をさらに強く握られた。

「ありがとな。」

それから金魚すくい、
射的、輪投げしたり、
たこ焼き、フライドポテト
いろんな物を食べた。

気が付くともう少しで花火の時間になる。

「葉菜、いい所あるんだ。」

「ん??」

そう言って
急に人気の少ない山道に連れていかれた。

「え、ほんとに大丈夫?
全然人いないけど!」

「俺がいるんだぞ?
安心して着いてこいよ。」

言われるがままに連れてこられたのは
山に上というより、
ちょっとした丘の上だった。

「ここからだと、
花火がよく見えるんだ。」

「そうなーーー。」

言いかけた時、
花火があがった。