先輩彼氏✕後輩彼女

早く、楓に会いたい。

自然と急ぎ歩きになるけど、
浴衣だと思い通りに歩けない。

なんとか焦る気持ちと葛藤し
公園までたどり着いた。

いつものベンチに楓はもう座っていた。

紺色に白の細いストライプ。

シンプルなのに、
すごく似合っててカッコイイ。

「楓!!」

「お、葉菜。
……って!!」

ん???

急に動きが止まった。

楓のそばまで近づいてみた。

顔、赤い??

「楓?
どうしたの?
顔赤いけど。」

「う、うるせぇ。
葉菜がそんな格好してくるからだ!」

「は、はいっ?!!」

なに、私のせいですか???!!

「いいから、風邪とかじゃないし。
早く行こうぜ。」

変な、楓。

ま、変なのはいつもか。