先輩彼氏✕後輩彼女

「ほら、ボサっとしてないで行くぞ。」

「え、えぇ?!
ちょ、待ってよ、楓ぇ!!」

さっさと先に行こうとする楓。

いっつもこんな感じだから慣れたけど、
追いつかないんだよ!

やっと背中が見えるくらいまで
行ったところで、急に楓は立ち止まった。

そのせいで、

「う、うわぁ!!?」

背中に勢いよく突進しちゃったじゃん!

鼻、痛いんですけどっ!

「葉菜、今日は髪の毛下ろしてんだ。
めっちゃ可愛い。」

立ち止まったのはそれを言うため?

「あ、ありがと。」

て、照れるよ、こういうの!

それだけ言って、
また歩き出す楓。

って、また置いてかれるの?!

「もう!待ってってばぁ!!」



それからあっという間に時は流れ、
夏祭り当日になりました。