「そ、そうかなぁ。
葉菜は白とかピンクの淡い色
似合いそう!」

「よし、じゃあそっち系で探ってみよう!」

「おぉー!」

気を取り直して再チャレンジ!

1時間ほどかかって、
やっといいのを見つけた。

「雛里、
それ絶対似合う!」

黒地に紫に大きめの花があしらわれたデザイン。

所々に小さな白い花も混ざっていて
綺麗なだけじゃなく、可愛らしもある。

「じゃあ、これにする!
葉菜のも葉菜らしくて可愛い!」

私のは薄めの桃色の生地に
小花がたくさん散っている。

「これでこの夏は決まりだぁ!」

やっと目的の買い物が終わり、
ついでに違う店も覗いていくことにした。

2人でお揃いの髪飾りを買って、
喫茶店で休憩。

「ねぇ、葉菜。
赤西先輩とキス、した?」

「へっ!?!!」

飲んでいたアイスコーヒーを
思わず吹き出すところだった。

「きゅ、急にどしたの?!」