な、仲良くと
言われましても……。

「じゃあ、命令。
俺と付き合え。
分かったな??」

「はい!!」

「よく出来ました。」

赤西先輩は私の頭に手を乗せて
嬉しそうに笑っていた。

その笑顔に私までつられて笑う。

「やっぱ可愛いな。」

「可愛くないです。」

きっぱりと否定した私は、

「いたっ!」

デコピンを食らった。

「な!何するですかぁ!!?」

「俺が可愛いって言ってんだぞ?
真っ向から否定するな、ばぁか。」

ば、ばか!?

今度は馬鹿呼ばわりですか?!

「だってえ!!」

「だってもクソもない。
ほら、行くぞ。」

勝手に1人で行こうとする赤西先輩。

「待ってください!
赤西先輩ぃ!!」

呼びかけた途端、
赤西先輩の足が止まった。