放課後になってしまいました。

雛里は吹奏楽部に入部して、
今日から部活らしい。

教室の前で別れて、
私は1人玄関に向かう。

そして、ここを出たが最後。

どう、なるのかな。

まだ履きなれないローファーに足を突っ込んで
外に出た。

とりあえず、
体育館があるであろう方角に向かう。

よくよく考えてみたら、
裏ってどこのことをさすのかな?

入口を正面にとらえて、
まずは右側から行ってみる。

そこには赤西先輩らしき人影もなかった。

そのまま直進して角を左に折れてみる。

赤西先輩がいた。

「あ、あの。
先輩??」

「おぉ、葉菜。
ちゃんと来れたんだな。
来なれてるのか?」

冗談半分に笑う顔もまたイケメンですこと。

褒めてる場合じゃないね。