「葉菜、今日の放課後暇か?」

「へ?!
放課後ですか?
暇、ですけど??」

なに、体育館裏ですか?!

「じゃあさ、
6時間目終わったら
体育館の裏まで来てくれない?」

こそっと耳元で囁かれた。

ま、まさか………!?

わ、私、殴られる???!!

だ、だって!
体育館裏ってそういう所じゃない?!

赤西先輩は満足したのか、
そのまま教室を出ていった。

私、今日で学校生活終わるんだ。

覚悟を決めるしか、ないのか。

すると、
さっき赤西先輩が出ていった
扉から、今度は雛里達がやってきた。

やっぱり、かぁ。

「じゃあね、雛里!!
また、放課後な。」

そう言って、
雛里の頭に手を乗せた隼人先輩も
物凄く満足気な顔をしている。

顔を赤くしてこっちにやってきた雛里。

「おはよう、葉菜。
私、隼人と付き合った。」

うん、そうだと思ったよ。

「おはよう、雛里。
やっぱりかぁ。
お似合いだと思うよ!
おめでとう!!」

恥ずかしそうな顔をしながらも、
嬉しそうに微笑む雛里はほんとうに可愛い。