先輩彼氏✕後輩彼女

「ふっ、変なやつ。」

笑った顔、
初めて見た。

笑った顔の方がいいな。

こう見ると赤西先輩って身長高いなぁ。

何センチくらいあるのかな?

「ちょっと、そんなガン見しないでくれる?」

「え?!
が、ガン見なんてしてないですよ!」

「いいや、してた。
それに、変態そうな顔してニヤついてた。」

え、私ニヤついてたの?!

自分じゃ全然気づかなかった。

「赤西先輩、すみませんでした!」

私は思いっきり頭を下げた。

「あの、ついぼーっとしてしまいました。
それと、ほっぺたの筋肉は今日から鍛えます。」

私は真剣に考えて言った、はずなのに……

「はははっ!
何それ!筋肉鍛えるって?」

え、私なんか変なこと言った?!

「やっぱり変わったやつだな、葉菜は。」

そう言ってニコニコしだす赤西先輩。

「もう、そんなに笑わなくてもいいじゃないですかぁ。」

私は少し拗ねていた。