先輩彼氏✕後輩彼女

しかし、

「え??!
あ、赤西先輩!!
な、な、なんで手握ってるですか!?」

通りすがりに手を繋がれていました。

「なんでって。
嫌なの?」

い、嫌ではないけど。

なんか断る理由も上手く見つけられない。

だから、私は正直に答えた。

「嫌なわけじゃないんですけど。
急だったので、つい、すいません。」

って、なんで私が謝ってんだ!!

「なら、いいじゃん。
ほら、学校行くんだろ?」

「は、はい。」

なんか渋々って感じで私は歩き出した。

赤西先輩の手は凄く大きかった。

男の人だからかな?

それとも、私の手が小さいのかな?

なんて思いながら空いている左手をまじまじと見つめてしまった。

「何、そっちの手の方がよかったか?」

「へ??!
いや、その、違います!!」

必死に首を振って否定する。