「人間消去サイトって、噂になってるあの・・・・?」
「お~!よくご存じで!嬉しいです~♪」
まるで、小さい子供がお菓子を貰ったみたいに拍手をしている女の子。
私は、気になっていた疑問を投げかけた。
「でも、なんで私の所に?」
すると、彼女の顔がガラリと変わって真剣な表情になった。
「・・・・単刀直入に聞きますけど、青山すみれさんに復讐したいと思っていませんか?」
青山さんに復讐?
確かに青山さんには、酷いことされてきたけど・・・・・・。
でも、復讐なんてしたら・・・・・・。
「復讐って・・・・・・。でも私・・・・・・。」
「別に今すぐにというわけではありません。もし、あなたにそういう気持ちがあって実行したいと思ってるのならば、サイトを利用してください。あぁ、これだけは言っておきますが、全てが終わったら相手側にもあなたにも〈代償〉を支払って貰います。」
「代償?」
「全てが終わったとき、あなたの首筋には十字架の紋章が浮かび上がる。それは、代償を意味するもの。あなたは、その十字架の罪を一生背負わなくてはいけないの。それでもあなたは青山さんに復讐しますか?」
すると、彼女はまたニッコリと笑って言った。
「ま、するかしないかは、あなたの自由。あとは、ご自分の意志で決めてください。それでは。」
その時、風が強く吹いて私は咄嗟に目を瞑る。
目を開けると、彼女の姿はどこにも無かった。