ガタンガタンと電車が走る音が聞こえる。
アタシは美沙達と別れたあと、1人電車に乗って家に帰るところだった。
(はぁ~。疲れた~。)
その時、LINEの通知音が鳴りアタシはトーク画面を開く。

【すみれたちのLINEトーク】
美沙『おつかれー』

『お疲れー』
ルカ『おつー』

愛海『今日も面白かったね~』

『あーマジムカつく。アイツ。』

美沙『それなwww』

愛海『今朝の花村見た?』

寧々『見た見た!超必死に靴探してたよねー』

『スリッパで教室来た時
めっちゃウケたんだけどww』

美沙『ねー!』

美沙『放課後のトイレの時もヤバかったしさー』

ルカ『アイツ、まだいんのかな?』

寧々『さぁ。どーだろ?』

『いい加減消えてくれればいいのに』

愛海『ねー』

美沙『言えてるwww』

寧々『それな』

ルカ『それな!』

『じゃーさー。
次は何して遊ぼっか』

愛海『どーする?』

美沙『何しよっか!』



その時、車内が大きく揺れ、アタシは体勢を崩して倒れ込んだ。
「痛っ!もう、なんなの!一体!」
「青山さん♪」
そこに立っていたのは知らない女の子。
手に持っていたのは、金属製のバット。
「は?」
「ごめんね~♡」
アタシはそいつに思いっきり頭を殴られた。
意識が薄れていくなか、スマホを靴で踏みつけられたような『バリッ!』という音が聞こえた。