さらにまた眠りについた。





そして次に眼を覚ますと、ベッド周りには担当になる看護師さんと白衣を着た先生方が何やら資料片手に話していた。






『ん、起きた?』





主治医の藤堂先生。高校で会った以来。
看護師さんに先生に見られて、なんてタイミングで起きてしまったなか…。
もう一度開けた目を閉じたい。







『お腹の痛みは?』






続けてありさのパパ、田中先生……。
まだ聞きたいことがある感じ。
目を見れない。





そして黙ってこちらを見ているのが、私のずっと憧れてる梶田先生っ。





でも…とんでもないところを見られてしまったから、少し心配。気づいてないよね……。






私がララとファミレスで食事してたこと…。






あの時のことを思い出すと、何を梶田先生に思われてるのか、不安……。







もし私がファミレスで普通の食事をしたってことがバレて……、友達の誘いを断らなかったってバレて……、最終的にようやくできた友達だって、それまでクラス一人浮いていたなんて…、学校生活がうまくいってなかったなんてことを、パパに知られたら……。







『おい、美咲?』







ハッ!?










えっ!?






藤堂先生の太い声で、我にかえって周りを見る。





『田中先生が体調を聞いてるだろ?』






少し怒った顔の藤堂先生。それから田中先生の顔をチラッと見る。







「ご、ごめんなさい…。体調は、大丈夫です。





できれば早く退院を……。」







普通の生活に戻りたいし、せっかく人間関係がうまくいき始めたんだから…。高校にだって行きたい。







『うーん…すぐには無理かなぁ。





検査だけでも時間かかるし…。それに。』








ん?それに?