縛り付けられた脚に腕に、そして頭。




どこに力を入れても開いた傷が痛む…。散々な抵抗に虚しく、これ以上の痛みが怖くてジッとしている。





『あー、これはちょっと頑張ってよ。』





滅菌のためにか、手術するみたいにガウンを着てる藤堂先生は、梶田先生の助手のもと私のお腹を覗き込んでいる。手元の器具のカチャカチャと鳴る音が気になって仕方ない…。






「っ!?!?!?ぃっだーーーーい!!!!!!」






持ってる力を全部出し切って叫んだ。





なに、この痛いの!?





「ギャーーーーーー!!!やめてってー!!」






今までに感じたことのない激痛が走り、全身が凍りつく。それは藤堂先生が手を動かすたびに繰り返される。







「もうやめてってーーー!!!」







『痛いね、でももう終わるからね。』






「マジでやめてって!!!」





なんかもう叫びすぎて声がガラガラ。喉はヒリヒリするくらい叫んで、途中から訳わかんなくなっていた。





自分が自分ではないような。