「うーん、納得できないっ!どうして退院できないの!?」 昼過ぎになり、一人でいるつもりで声を上げた。 『あ、あの……。』 あ、私だけじゃなかったんだった。 部屋にいるもう一人の女の子が、私に近づいてくる。 「あ、ごめんなさい。うるさかったね。」 『あ、いいんです。そうじゃなくて……。』 うつむき加減で立っているのでいまいち表情は分からない。 何が言いたいのだろう…と待っていると。