「僕もそう思います!」



「俺お揃いって初めてかも。」



「凛はどうなんだよ。」



「きれい。」



ポツリと呟いたリンがなんでかおかしくて、クスリと笑ってしまった。
それと同時に震えたポケットの中に入っていた携帯。



『あ、時間だわ~。』



セットしていたアラームを止めて立ち上がる。



「バイトですか?」



『そ、ごめん急ぐわ。』



すぐに準備して寮を出ないと。
まぁ、準備といっても携帯と財布があれば十分だけど。



自分の部屋に行く必要はない。
ソファーに投げた財布だけと携帯をポケットに突っこんでそのまま玄関に行く。



「夕飯はどうすんだよ。」



『いらないよん。』



朝も昼も食べた。
もう食事は当分必要ないと思う。



「食わねぇのはなしだ、那智。」



『え~
・・・って時間やばい。そんじゃ。』



「おい!
話し終わってないぞ!!」