「んだよ、堅苦しいな。
タメ口で話せよ。
あ、あと。下の名前で呼べよ。」



・・・1番集団行動できなさそうだと思ってたやつが、何故か1番結束力のあるやつだった。



「お前らもだぞ!」



ピシリっと指指して、なんの反応もなかった俺ら3人は睨まれた。



「わかったよ、紅綺。
わかったから睨まないで?」







どーどーっと落ち着かせるような仕草をしながら小野寺は紅綺と呼んだ。




即応力凄いな、小野寺。
俺には絶対できないことだ。



「なぁ透也。今度和食作ってくれよ!
俺、最近和食ハマってんだよな。」



7歳から海外にいたからあんまり和食を食べたことがなかったから、帰国して食べた寿司や味噌汁がとても新鮮だったらしい。



「是非!」



そう言って笑った鴻上の表情は子供みたいに無垢でとても綺麗だった。