『いや、だって池田さんにバレちゃうでしょー?あいつら連れてきたら。』



「ちぇーバレたか。
那智くんのこと知れるチャンスだったのに〜。 」



『残念でしたー。』



ちょうど出来上がった料理を片手に持ってホールに向かう。
池田が少し悔しそうにしてる顔が横目に映った。



『なんでそんな俺のこと知りたがんの?』



「ん~なんでだろー?
那智くんのことが好きだから??」



『はいはい、どーも。
ありがとーございます。』



はぐらかされた。



「もう、結構本気なのに。
じゃ。特別に少しだけ教えてあげようか?」



「あ、那智。
ホールお願い。」



『・・・ほーい。』



ちょうどいいとこで・・・
気になるけど、今はバイトに集中しよう。