「いってらっしゃい」
ばかり言っていた

気が付いたら

1人この箱の中にいる

景色はガラス越に見る
小さな物ばかり‥

「おかえり」
を言うまでの時間は
退屈

トゥルルル
鳴ってる電話を
不自然に感じながら
受話器を耳に当てる
「…もし‥もし」
「おれ!外みて」

ちょっと疑った
  少しだけ信じた

覗いたそこには君がいた
テーブルの上には
ぽつんと置かれた鍵

自分の家の鍵を
閉めるってなんか変
太陽の眩しさは半端ない
でも今日はそれもあり

行動しなきゃ
日付しか変わらない

キミに教わったんだ