太陽の光が
銀杏の葉を抜けて
葉を黄金に照らしている

びゅっとふく風に煽られ
切なさに身を任せ
落ちて行く

木の下でちょっと早いマフラーに身を包まれながら
落ちた
一枚の銀杏を拾った

尖った石で一枚の銀杏に
伝えられない思いを綴る
たった二文字で


す き

この銀杏
知らない所に
飛ぶのかもしれない

この銀杏
誰かに踏まれてしまうかもしれない

けれどこの気持ちは
間違っていないよ

この銀杏に記したのは
約束


いつか伝える為の勇気