サーっと青くなる2人を見て、納得する私。
なるほど、ホースの水を避けたせいで、その後ろにいた私にかかってしまったらしい。


……いや、だとしてもちょっと、さむい、なぁ。



「三木」



その場がシーンとなった時、すぐ横から聞き慣れた声がした。

顔を向けると、思った通り、柏木くんがいて。
ビックリした。



「えっ、な、なに」



恥ずかしいのだけれど、私はつい先日、柏木くんに対する恋心を自覚したばかりで。

だから、心の準備が出来てない時にそばに来られると、来られると……っ。



「大丈夫、じゃないね、寒いね」

「ひっ……!」



そ!そんな風に顔を覗き込まないでくれ。

ち、近い。近い近い。