「無駄口叩いてないでさっさと終わらせよ。私このままだと凍死するわ」

「今日も相変わらず冷たいね、みっちゃん!」

「うるさいよ香里奈。ほら、あそこにあるちりとり持ってきて」

「うん、任せて!」



みっちゃんのハキハキサバサバした性格、私嫌いじゃないよ。
むしろ好きだ。



「うわぁ、おい!おいおい!待てって!さすがにそれはねぇわ、罰ゲームにも程があるだろっ」

「いやいや、このぐらいやらないと罰ゲームの意味がないっしょ」



ちりとりを取って、みっちゃんの所へと戻ろうとした時、2人の男子の大きな声が聞こえてきた。

あぁ、彼らはいつも教室の中心でおバカな悪ふざけをして楽しんでいる人達だ。
そんな2人組のことを、なんだなんだと数人が遠目に見ている。