学祭の代休明け。
学校に行くのが憂鬱だ。
ずっと休みだったらいいのにな。
なんで休みだったらいいのにって思う理由は簡単。
純粋に休みがほしいのではなく、洸と洸の彼女を見るのが嫌だから。
別に学校に行かなくても、わたしは好きな人にいつでも会える。
幼なじみで家が近い特権だ。
むしろ学校に行かないほうがゆっくり会えるから、学校は好きじゃない。
いや、やんわりとした表現にしたけどストレートに言ってしまえばきらい。
洸と彼女が出会った学校なんてだいきらいだ。
「まつり、遅刻するぞ。
早く準備しろ」
少しずつ肌寒くなってきたこの時期は、布団から出るのが億劫で余計に学校に行きたくないって思う。
そんなわたしを毎日湊は呼びに部屋まで入ってくる。