＊＊

今日は女の子が忙しい日なの。

そう！！バレンタイン！！

手のこったチョコを好きな人に渡すんだろうな。


私は料理が得意な方。
バレンタインチョコもしっかり1から作るよ

あげる人はだいぶ少ない
仲良い男子と恋する乙女の友達数人だけ

あ。あと好きな人。


私はこのバレンタインで告白するつもり。
小学６年生だから周りに付き合ってる子はいない
私たちが1番になるかな？！

そう思ってた。。。



〜〜〜

友達にはチョコパイとクッキーを作った。
好きな人には生チョコを作った。

友達とチョコを渡しに住宅地をまわった

初めに友達の本命チョコを渡した後、
私も好きな人にラブレター入りのチョコを渡した
((なんか私乙女になってる♡))

最後はあの公園に行った
やっぱり男子達はサッカーしてた
友達は女子の所に行っちゃったから私は男子の所に行ってサッカーに入れてもらった



あっという間に6時になった。

みんなどんどん帰ってくから
ついでにチョコを渡してったらみんな
ニヤニヤして
「ありがとー！！！」
って喜びながら帰ってった


また2人になった。
そう。私と尚登

尚登の自転車のカゴにはチョコが溢れ出してた。
これは女子達が勝手に入れたんだな。ってすぐわかった。

だって尚登はバレンタインチョコ
もらっても捨てるから



まぁ、いつも話し相手してくれてるから
捨てられる覚悟で特別にあげるか。って思って
尚登にもチョコをあげた。


尚登はそのチョコをずっと見てるの

あー。どーせ捨てるんだろなと思って
呆れて下向いてたら…

ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

袋を開けてるような音がしたから頭を上げたの
そしたら尚登がチョコ食べてた！

「なんで食べてんの！！！」
びっくりしたうちは
目をパンパンに開いてそう言った。

チラってこっち見たのにまた
もくもくとチョコ頬張ってんだけど


チョコをほおばる姿を可愛いな
って思って見とれてたら

「食べたかったから食べた。」

尚登はそう答えて
口に残ったチョコを流すため
ジュースを飲んだ


「美味しかった？」
って聞いたの。

そしたらさ
「美味しかった！！！」
って万遍の笑顔で言ってくれたの


いやー。まじでかわいすぎて、
初めて好きな人に以外にドキってさせられた。


「お前も飲む？」
って何を思ってか知らないけど
自分の飲んだジュースを差し出してきた

普段男子のなんて勝手に飲む私が
なぜか戸惑っちゃって、、、

断った。

ドキって。ドキドキ。ってした。


家帰ろってなってノリで
「家まで送ってってー」
って言ったら

「無理。お前男みたいなもんやん」
って笑笑
いつもどうりの苦手な尚登だな。って思った笑



1人で家まで帰る道がいつもより長く感じた。

頭の中はあの笑顔。
なんでドキドキしたんだろうって考えてた



その夜はなかなか眠れなかった。