「行こーよー」 1人が翠の腕を掴んだ。 「イヤッ!!」 翠が振り払う。 「私たち、家に帰るんで失礼します」 翠を連れて男の横を通りすぎようとしたら、腕を掴まれた。 「ちょっとくらい、いいじゃん」 振り払おうとしても振り払えずに私も翠も半泣きになりかけたとき、後ろから声が聞こえた。 「放してあげなよ。嫌がってるよ?」 私達が通っている学校の制服を着た男の子が立っていた。 校章が赤色だから1年生ということが分かった。 「邪魔すんなよ」 「どっか行け」 男がその子に言う。