部屋に入ると美緒が駆け寄ってきた。



「蒼、部屋のお風呂、温めたから入りなよ。
体、冷えたままだと風邪ひくから…」



私は鈴乃に着替えを持たされて歌奈にお風呂まで引っ張られた。



「よーく温まってきな!!」



歌奈が出ていったあと、私は美緒が温めてくれたお風呂に入って涙で乾いた顔を洗う。



体が冷えているのがお湯につかってみるとよくわかった。



指や足が真っ赤になってジーンとして血行が良くなるのを感じる。



私はしばらくつかったあと、お風呂の栓を抜いてから出た。