影が重なったのはたった数秒だったと思う。 でも、私には数秒じゃなくて数分、数時間にも思えたような気がした。 「あー!! 翠いた───!!」 「彰悟もいるじゃん」 2人の傍に寄っていったのは、翠と同じクラスで仲の良い紗英と町田君だった。 「なんでお前らが一緒にいんだよ」 「こいつが翠、翠って早坂さんのことを心配して探し回ってたんだよ」 「で?お前は?」 「俺も彰悟、彰悟って探し回ってたら会って一緒に探すことにしたんだ」 「彰悟、彰悟って気持ち悪いこと言うな!!」