向き合う…。
確かに…噂通りかっこよくて、王子様みたいにキラキラしている晴琉くん。
でもそれだけじゃなくて、よく笑ってくれて優しくて…温かい。
多分それは、今日話してみなければ分からなかったと思う。
晴琉くんのこと…もっと知りたい。
これが、向き合うってことなのかな?
「んーまぁ辛くて苦しくて、逃げ出したいこともあるかもしれないけど、結局最後は自分が頑張るしかないんだよね〜。なにかを乗り越えるには、勇気が必要なんだよ」
なんておちゃらけた口調で言うと、窓の外に視線を向けた晴琉くん。
確かにそうだ。
私はただ、逃げてるだけだった。
誰かと関わることが怖くて…
どう関わったらいいのか分からなくて…
自分からは関わろうともしなかった。
でも、ただ待ってるだけじゃだめなんだ。

