普通科と音楽科の2つに分かれてるが、どちらもそれなりの実績がある。
学力に秀でた普通科、音楽に秀でた音楽科…
でも、やっぱり…ただの凡人の私にはそんな学校で過ごしていけるはずもなかったんだ。
学校、楽しくない…。
やめたいなぁ…。
途中にも関わらずピアノを弾いている手を止める。
「…はぁ」
膝の上で両手をにぎりしめて俯いていると、ピアノの下からガタッと物音がなった。
「クスッ…。情緒不安定すぎでしょ」
「ひゃっ…?!」
突然ピアノの下から聞こえた声に驚きを隠せず、思わず椅子から落ちそうになる。
そんな私を気にも止めず「ふぁ…」と大きな欠伸をしながら、ピアノの下から出てきた男の子。
柔らかそうなミルクティー色の髪の毛に、制服を少し着崩している。
多分この学校で、彼を知らない人はいない。

