どっちにしたって私から行くことは出来ない⋯⋯。
どうしても一緒にいたいって思っちゃうから。
「菜乃花ちゃん」
「あ、柳先生。お久しぶりです」
「久しぶりだなー!新しい先生はどうだ?」
明るくてお兄ちゃんみたいな柳先生は本当に頼れる存在。
「んー。あんまり人を苦手になること少ないんですけど、ちょっと苦手、かもです⋯⋯」
男の先生なんだけど。
完全に自分偉いって思ってそうだもん。
そんな先生に手術してもらうなんて嫌。
「ははっ。やっぱりかー!俺も正直好きじゃないんだよなー!」
「先生。それ患者の前で言っていいんですか?」
「あ。やべっ。内緒な!」

