イツキちゃんに付き合ってるのがバレた時の話なんだけど…その日の朝はみんなをりょーくんと朝起こす役割になったはずなんだけどなぁ、って思ってて。

『じゃあ朝起こす役割は凌くんゆなちゃんで!』

「うええやだぁあ…」

「うわぁ〜ゆなかよ〜ゆな起きれないじゃん」

あたし一回起きれなかったことあるんだよね…りょーくんに何も言い返せないよ〜

***

AM 5:55

「朝って怖いなぁ…」

なんか不気味。誰もおきてないから怖い…
ちゃんと起きれて良かったけど、りょーくん居ないなあ…流石に早すぎたかな?まだだよね、

**

AM 6:20

りょーくん起きてこないな〜〜困っちゃう!

イヅ「おはよ」

「え?…イツキちゃん?おはよう…?」

りょーくんじゃなくてイツキちゃんだあ、何で?

イツキ「イツキちゃんって呼び方まじで女みたいだよな俺男なのに。ていうか一人でやってたんだ」

だってイツキちゃんって呼びやすいんだもん。

「え?そう!!!一人でやってたの!朝1人怖かったし…もう!りょーくんのばか!」

イツキ「手伝おうか?」

イツキちゃんはすーっごく優しい。いっつも誰にでも優しくて凄いの。

「いいの?…でもなんで?イツキちゃんは今日朝起こす人じゃないのに」

イツキ「……別に?」

トン

質問していると、急にイツキちゃんに肩を押されてバランスを崩す。

「わっ、」

ストンっ

バランスを崩した先に椅子。座らされ、イツキちゃんが上から被さる形になってしまう。

イツキ「…凌とやるより俺との方が良かったんじゃね?」

「???…なんで??」

イツキ「ほら、…凌遅刻してるしさ」

ふわ…

そう言うイツキちゃんはますます近い距離になる。

イツキ「…」

「え、っと、イツキちゃん…?ちか、」

イツキ「誰か起きてきそうなこの時間が一番スリルあって良いよなぁ」

「えっ、…?…あ」

「オハヨーゴザイマース。」

イツキ「あ、やっと来た。凌、寝坊?」

「イツキ近すぎ。ごめん、この子返してもらっていいかな?」

「あの…イツキちゃんどいて…」

イツキ「ああごめん、凌が遅いからゆなのことからかっちゃった。…あ、ゆな、これ」

あ〜〜もうイツキちゃん近い。やだ

スッ

ぱしっ

「イツキ〜〜?」

にこ

ふぁさっ

りょーくんなんか怒ってる、じゃなくて、なにこれ〜〜!!服?!

「えっ、ちょっとりょーくん!何…見えない〜〜」

ニコっ

「イツキ、やりすぎは良くないよ」

イツキ「何?なんでそんな…」

「あぁ、こういうこと」

パサ、

服を被せた上から押さえつけられてました。

「ちょっとりょーくん!邪魔するだけなら寝」

ちゅ

イツキ「まじ?」

イツキちゃんはびっくり。あたしも、びっくり。

「ちょっとまって、りょーくん、今イツキちゃんの前で…えっ何で?!朝から無しすぎるえええ?!!!///」

「あ〜〜ゆな可愛いなぁ」

「うるさいはやく仕事して」

「怖いな〜〜またキスされたい?」

「…むり、嫌っ」

ちら

「………って、そんなカワイイ顔しといて何言ってんの襲っちゃうけどいいの?」

かああ…っ

「ばかっ!///」

イツキ「はいはいイイ感じのお二人が付き合ってるとは知らなかったですよ〜お幸せに」

「イツキちゃん、秘密にしててね…?」

イツキ「もちろん秘密にするよゆなも凌も可哀想だから。」

「かわいそう?」

イツキ「ゆな、お前男からめちゃくちゃ人気。」

「えぇ?あたし?!りょーくんじゃなくて?」

イツキ「凌は愛想振りまくし顔が良すぎるから女にモテるのは知ってるよな?ゆな」

「うん、それは重々…」

「ゆなは天然だから可愛いになるんだよな〜」

「りょーくんまで…そんなの知らない…先輩には可愛いって言われるけどそこだけだと思ってた」

イツキ「ま、ゆなも凌もモテるから気をつけて」

まぁイツキちゃんにバレても別に大丈夫だもんね。