おかゆを食べ終えて、小さい土鍋をテーブルに置いてから下に降りた。


ーガチャン

玄関の鍵をかけて上に向かおうとした時。

ふと、リビングが目に入った。

リビングのドアを開けると、ほんのりと侑李くんの匂いが残っていた。

「……ほぼ、1日…いたんだよね…一緒に…」


一緒にいた、っていうのは語弊があるかもしれないけど、あながち間違えではない。

看病してくれて、彼の温かさを知った…そんな日だった。


そして部屋に戻り、落としていたスマホの電源を付けた。


つけた瞬間に通知がたくさん鳴った。


理人からもきていた。


まあ、分かってはいたけど…こんなに理人から通知来るなんて。


ほかの、理沙や咲良からは1、2件くらいなのに対し理人からは10件以上ものメッセージが入っていた。


内容は、

『無理すんな』、『心配なんだよ、オレも』、『告白とかカンケーなく心配だからお見舞い行かせて』とか。