俺は沙羅が走り出したあとを追った。
「くそっ!!」
どこに行った!?
20分は探している。なのに見つからない。
その時すれ違った女の人達が話しているのを耳にした。
「あの子大丈夫かなー?」
「あー、あの公園で泣いてた子ね」
もしかしてと思い俺はすぐに公園へと向かった。
そして
「沙羅ーーーー!」
夜中にも関わらず大声で叫んだ。
「え?ゆう.....と?」
公園の中から沙羅の声が聞こえてきた。
「沙羅!?」
俺はすぐ沙羅のもとへと走った。
「沙羅!ごめん!!」
俺は沙羅を強く抱きしめた。
「優斗...。」
「沙羅...ごめん。聞いて...。」