「あー疲れた。」
「この後授業とかだるい。」
「それな。」

検査が終わって風紀委員の腕章を戻しに風紀委員室に向かう。
いや…もう眠いから1時間目寝よ。
自習だし。

「あ!。東、1時間目移動だって。」
「何号館?。」
「9!。」
「間に合わないんじゃね…?。」
「あ、じゃあ私が東と菜乃花の戻しとく!私今日自習だから。」
「ま?。あざす!小鳥遊ちゃん行こう!。」
「うん。莉桜お願いね!。」
「おk。」

二人から腕章をもらうと藤堂と風紀委員室に向かって歩く。
うちの学校割と広いから移動遠いと大変なのよね。
暫く歩いて風紀委員室に入ると腕章をフックにかけた。

「はぁ…ねみぃ…。」

このままここで寝たい(切実)。
でも教室いかないとな…。
そんなこと思ってると今まで黙っていた藤堂が口を開いた。

「あ~。朝からくそだったわ。」
「あ、猫かぶり終わったんだね!。」
「猫かぶりじゃねぇよ…ったく、スカーフぐらい自分で見ろっての。」
「言えばいいじゃん。」
「は?。言えるわけねぇじゃん…。俺の評価が下がるだろ。」

はい。
何ページか前の藤堂君と比較してみましょう!。
一人称が僕じゃなくて俺。
全体的に黒い!!
そう、みんなが見てるのは幻想。
実際はこんな性格悪い腹黒マンだよ!。

「ってか、花咲助けてくれてもよくないか?。」
「やだ!。」
「性格わりぃな。」
「お前に言われたくない!。助ける義理ないもーん!。」
「あれぇ…数学Ⅱのノート貸してあげた恩はどうした?。
あ、国語辞典も貸したよな?。」

は!
完全に忘れていた…。