体育館に行くと奏太は沢山の人に囲まれていた
バスケ部のエース
その面倒見の良さから沢山の後輩に慕われている


片方の腕には沢山の花束
奏太達の別れの挨拶を遠目で見守る


「あ、咲!!」


奏太が私に気づくと大きく手を振った
周りの注目が集まりちょっと恐縮してしまう



みんなにありがとうとお礼を言いながら私の方に歩いてくる奏太の学ランは
ボタンが全て外れ中に着ている白いシャツが露わになっていた



「帰るよね?荷物取ってくる」


そう言うと彼は足早に教室棟に向かった