『どうやって!!』


僕は叫んだ。


探せと言われても、どうやって少女を探せばいいのか、僕には分からなかった。


『とにかく探すの。大丈夫、あなたならできるわ。またきっと会える』


彼女はまっすぐにこちらを見つめながら、頭の中にメッセージを送り続けてきた。


大丈夫、大丈夫。

あなたならきっと、見つけられる___。



『無理だ!!だって、僕を見ろ!!僕は機械なんだぞ!!この体は自分では動かせないに決まっている!!』


僕は腹の底から叫びながら、冷たくて重い鉛色の体を彼女に見せた。


こんな僕で、君を見つけられるわけがないじゃないか!!


彼女はじっと僕の体を見ていた。


しばらくすると、彼女の口がこんなふうに動いたのが分かった。





(ホ・ン・ト・ウ・二?)





『え…?』


次の瞬間、とてつもない威力の風が吹き、それと同時に彼女が空へと舞い上がっていくのが見えた。


『あっ…!!』


彼女を追うために地面から立ち上がろうとするも、機械化した体が重鎮のように重く風に吹かれることもできない。


『待って!!』


僕が叫ぶと地響きが鳴り、追い打ちをかけるように地面が真っ二つに割れた。


『あっ!!』


体の重い僕は、その中へと落ちていくしかなかった。


『待って!!』


僕は叫び続けた。


『マって!!』


何度も何度も暗闇の中で叫んだ。



『マって』

『マッて』

『マッテ』



僕は落ち続けながら、ずっと叫び続けた。





落ちて、叫んで___





何もわからなくなった。