彼の溺愛はわかりづらい。








「ん~まかった!」

「普通に言えよ」

「美味かった。ごちそうさま、海堂。ゴミ捨ててくるよ」

「ほい。じゃ、よろしく」

「あいよ」



海堂からアイスのカップを受け取って、自分の手に持ってたアイスのコーンが入ってた紙を入れて、そのまま公園にあるゴミ箱に捨てた。

…けど、いいのかコレ。



「捨ててきた~」

「おー、サンキュ」

「うい」



適当に返事をした海堂にならって、私も海堂のように適当に…というか、気の抜けたような返事をした。っていうか出た。



「で、そろそろ帰る?」

「そーだな」

「じゃ、解散ってことで」

「また明日」

「ん。また明日学校で。遅れんなよ」



話はサクサク進んで、解散する…ということになった。


まだ2時ぐらいだけど、これからどうしよう。遊ぼうかな…。

いや、やっぱいいや。帰って課題しよ。そーしよ。

あー、夏休み中バイトもしたいな…。


なんて考えてたから、私はすごくびっくりした。



「またな、渋川!」



去り際に海堂がそう言って笑ったから。