「はい、750円、お預かりします。10円のお釣りですね。隣でお品物を受け取ってください。ありがとうございました」
隣を見てみると、私たちが注文したアイスを手に持った店員さんが、にこやかにそれを差し出してくれたから、私たちはそれを受け取った。
「ふふ、カップルさんですか?お幸せにね♡」
受け取ったとき、そんなことまで言われてしまった。
完全に誤解だから、私も海堂も曖昧に笑っただけだった。
「…そこの公園で食べよっか」
「そうだな」
炎天下で食べるのは避けたいから、近くの公園の、屋根とテーブル、それに椅子のあるスペースに二人で座って、一緒にアイスを食べる。
「んんー!美味しー!冷たいしー!」
「よかったな」
「ね、そっちもほしい」
「やるとは言ってねぇぞ」
「は…!?…半分こするつもりで聞いてきたんじゃないの!?」
「いや、全く」
なんて鬼畜野郎なんだ。
私が隣で羨ましがってるのをニヤニヤニヤニヤ眺めてようとしてたのかコノヤロー。
確かに、まぁ確かにね?「あげる」とは一っ言も言ってもらってませんけど!
毎日奢ってもらう予定のくせに、まだねだるのか…!図々しいわ…!って話もないではないだろうけど…!



