彼の溺愛はわかりづらい。








「うお…やっぱゲーセンって、音デカいな」

「うん。…やっぱやめとく?」



少し顔を歪ませた海堂に、私は聞いた。



「や、大丈夫」



だけど、無理しているのかしていないのか、海堂はたった一言、そう言っただけだった。



「…そう?無理してるようなら、別の場所にするけど」

「大丈夫だって言ってんだろ。そんなにヤワじゃねぇよ」

「…そ。ダメんなったら、言って」

「心配しすぎ」



海堂は苦笑いしながら私の頭を軽くワシャワシャってした。

…不思議なことに嫌ではなかったから、私は多分そこまで海堂のことを嫌ってないんじゃないかと思う。じゃなきゃ、そもそもいくらアイス好きだからって、一緒に出掛けるようなことしないだろうし。

…っていうかコレ、未鶴くんにやられてたら確実に即死コースだと思う。推しに頭ワシャワシャされる…って…。

そう考えたら、なんだか海堂ファンの人たちに申し訳なくなってきた。こんなデートまがいのことまでして。なんかごめんなさい。